(台北中央社)頼清徳(らいせいとく)総統に代わって台湾の代表としてアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席する総統府資政(顧問)の林信義(りんしんぎ)氏が7日、台北市の総統府で記者会見に臨んだ。頼総統は林氏に対し、会議で台湾の「三つの重要な主張」を伝えるよう求めた。
頼総統はあいさつで、林氏が特使を引き受けてくれたことに非常に感謝していると述べ、林氏は官民双方にわたって豊富な経験があり、2005年にAPEC特使を務めた際にも任務を全うしたと紹介した。
その上で、首脳会議で①台湾は国際社会に積極的に貢献し続ける②台湾はより公平で包容性を備えた国際貿易秩序を支持する③台湾は他の経済体とのデジタル貿易の発展を促す意欲がある─の三つの重要な主張を伝えるよう、林氏に依頼した。
林氏は、台湾がアジア太平洋地域の平和や安定、発展に貢献することを望んでいることを各国の首脳に伝え、台湾が善良で信頼でき、責任のある国際社会のメンバーであることを示すと言及。台湾のためにより多くの友人らの支持を集めたいと意気込みを語った。
林氏は経済界出身。中華汽車総経理(社長)や新安産物保険董事長(会長)を経て政界入りし、経済部長(経済相)や行政院副院長(副首相)などを歴任した。
APEC首脳会議は15日から16日にかけ、ペルー・リマで開かれる。