(桃園空港中央社)欧州各国を訪問していた蔡英文(さいえいぶん)前総統が20日午前、帰国した。桃園国際空港に到着した蔡氏は談話の発表や取材対応などは行わなかったものの、報道陣から成果について問われると足を止め、笑顔を見せてうなずき、手を振った。
蔡氏にとって今年5月の総統退任後、初の海外訪問となった。12日に台湾を出発し、1カ国目はチェコを訪問。国際会議「フォーラム2000」で講演し、民主主義国家が団結することの重要性を訴えた。2カ国目のフランスでは上院や現地の大学などを訪問した。その後はベルギー・ブリュッセルの欧州連合(EU)欧州議会を訪れ、同議会議員と懇談するなどした。
外交部(外務省)も20日、報道資料を通じて蔡氏の欧州訪問を報告。台湾が今後も国際社会の責任ある一員として、欧州の理念が近いパートナーとの協力を深化し続け、世界や地域の安全、繁栄を共に守っていくとした。