(台北中央社)卓球のワールドテーブルテニス(WTT)チャンピオンズ・ドーハ大会は現地時間11日、ドーハで男子シングルスの決勝が行われ、台湾の林昀儒(24)が優勝した。年6回行われるWTTチャンピオンズで、2023年11月のフランクフルト大会以来およそ2年ぶりに頂点に立ち、最新の世界ランキングでも9位に浮上した。
21年の東京五輪では、混合ダブルスで銅メダルを獲得、男子シングルスでも4位入賞となり一躍有名になった林。フランクフルト大会での優勝を経てトップ選手の仲間入りを果たしたが、昨年はけがに悩まされて成績が安定せず、世界ランクは13位に転落していた。
今大会では準々決勝で日本の松島輝空に当たり、ストレート勝ちを決めた。日本の張本智和と対戦した準決勝では、2ゲームを先取するも、続く3ゲームは連続で落として劣勢に立たされた。だがその後は粘り強さを見せ、積極的な攻撃で逆転勝利した。
決勝は韓国の張禹珍と当たった。第3ゲーム終了まではリードを許す場面が見られ、第4ゲームでも11-11にまで追い込まれた。だが林がマッチポイントを握ると、相手選手の返球がネットにかかり試合終了となった。
試合後のインタビューで林は「優勝できるとは思っていなかった」とコメント。今年最初の大会だったが、1試合目から全力で戦い、最後まで残れてうれしいと語った。
解説者の沈祺閔さんは中央社の取材に対し、林はここ2年、けがの影響でメンタルがやや落ちていたものの、今大会ではスピード感が明らかに増しており、返球の落下点もよりはっきりしていたと分析。全盛期の勝負を恐れないスタイルが戻ってきたとし、特に準決勝で張本に対するプレッシャーに耐えたことが大きな鍵になったと話した。