(台北中央社)台湾の野球殿堂「台湾棒球名人堂」は13日、今年の殿堂入り投票の結果を発表した。1980年代に南海ホークス(現ソフトバンク)でプレーし、現役引退後は指導者として活躍した故・李来発氏や台湾プロ野球・中信ブラザーズの2軍監督、彭政閔氏ら3人が選出された。
李氏は1980年代初頭、高英傑選手と共に南海ホークスでプレー。84年から2004年にかけ五輪4大会で台湾代表のコーチ陣に加わった。台湾で唯一、4大会に参加した野球指導者でもある。92年のバルセロナ五輪では監督を務め、銀メダルに導いた。プロの指導から退いた後の09年から、24年にがんで亡くなるまでアマ球界で若手育成に力を注いだ。
彭氏は01年のプロデビュー以来、引退まで19年連続でオールスター戦に先発し、ファン投票でも05年から15年連続で最多を記録。台湾プロ野球で初めて通算1000安打、100本塁打、200盗塁を達成した。また2000年代後半、賭博・八百長問題で野球離れが起きた時期に、ファンに対して努力と信頼回復を誓った言葉が人々の心を打った。
この他、国立台湾体育学院(現在の台湾体育運動大学)の野球部で、1963年(当時は台湾省立体育専科学校)から98年まで35年間、監督を務め、多くの選手を育てた故・林国輝氏も選ばれた。林氏は政府の要請でエクアドルでも指導を行った他、日本語に精通しており、台湾と日本や中南米との野球交流で重要な役割を果たした。
過去には王貞治氏(2015年)、日本統治時代に嘉義農林学校の監督を務めて甲子園準優勝に導いた故・近藤兵太郎氏(24年)らも台湾で殿堂入りしている。