(パリ中央社)蔡英文(さいえいぶん)前総統は16日、フランス上院を訪問した他、同国議員との昼食会に出席した。同日にはフェイスブックを更新し、「より多くの仲間が加わって台湾とフランスの友好関係を強化し、さまざまな分野でさらに豊かな成果が生まれることを期待する」と投稿した。
昼食会には超党派の上院・下院議員約30人が参加した。議員の1人は、台湾の総統経験者が欧州の大国を訪問するのは初めてだとし、関係深化を促すと語った。
駐フランス台北代表処の郝培芝(かくばいし)代表(大使に相当)は中央社の取材に、蔡氏の訪問が双方の関係を歴史的な高みに到達させたと強調。各方面における交流のさらなる進展に期待を寄せた。
親台派上院議員グループの代表を務めた経験のあるアラン・リシャール元国防相は、蔡氏が総統を退任したことで、多くのリーダーと対話ができるようになったとし、台湾の大きな助けになると語った。
またかつて親台派下院議員グループを率いていたエリック・ボトレル下院議員は、前日に中国の駐フランス大使館から昼食会への出席を歓迎しないことを伝える電話を受けたとした上で、中国の反応に不快感を表明。台湾は永遠の友人だとし、多くの戦闘機や軍艦が台湾周辺で嫌がらせをしても、支えてくれる友人が必ずそばにいると語った。