(台北中央社)蔡英文(さいえいぶん)前総統が12日から8日間の日程で欧州のチェコなどを歴訪することが分かった。頼清徳(らいせいとく)総統は歴訪を支持し、安全保障政策に関する総統諮問機関、国家安全会議の黄重諺諮問委員を同行させる考えを示している。
台湾の週刊誌、鏡週刊が6日報じた。関係筋によれば、蔡氏は期間中、チェコで開催される会議「フォーラム2000」に参加し、10~15分程度の講演を行う予定。質問は受け付けず、歴訪中は控えめな姿勢を維持するという。
頼氏は同日、蔡氏と台北市内の総統公邸で面会。消息筋が7日に明かしたところによると、頼氏は蔡氏の歴訪を通じて台湾と欧州各国の関係がさらに緊密になるよう期待を寄せた。現役の総統が国交を締結していない国を自由に訪問し、国際交流するのが難しいことが背景にある。
蔡氏の事務所は6日夜、スケジュールが確定したら正式に説明するとした。