(台北中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は1日、自民党の石破茂総裁が日本の第102代首相に選出されたことに対し、政府と国民を代表して「心からの祝意」を表明した。台日の友好関係を今後も深化させ続けられ、地域の平和や繁栄、安定に共に貢献できればと期待を寄せた。
報道資料を通じ、総統府の郭雅慧報道官が伝えた。郭氏は石破氏が8月に与野党の衆院議員を率いて台湾を訪れた際、民主主義陣営が共に抑止力を発揮してこそ、地域の平和や安定を守れるとの考えを示したと紹介。頼氏も幾度となく、台湾は日本などの民主主義のパートナーと共に努力して民主主義の傘を差し、民主主義や自由の価値を守り、地域の平和と安定を維持していくと強調しているとした。
郭氏は、頼氏が退任した岸田文雄前首相に感謝していると伝え、岸田氏が任期中には台湾を固く支持し、台湾海峡の平和と安定や自由で開かれたインド太平洋ビジョンを重視したと評価した。
外交部(外務省)も1日、石破氏の首相選出と、新内閣の発足に心からの祝意を表明。駐日代表処(大使館に相当)に対し、政府を代表して新首相と閣僚全員に対して祝電を送るよう指示したと明らかにした。