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米国が台湾に供与の軍備、一部にカビなどの不備 国防部「台米双方で処理済み」

2024/09/14 16:51
昨年12月に米国から台湾に届いた装備品の一部(米国防総省監察総監の報告から)
昨年12月に米国から台湾に届いた装備品の一部(米国防総省監察総監の報告から)

(台北、ワシントン中央社)米国防総省の監察総監が11日に最新の報告を発表し、米国が昨年12月に台湾に供与した装備品の中に、期限切れの弾薬やかびた防弾チョッキが含まれていたと指摘した。国防部(国防省)の担当者は13日、中央社の取材に応じ、装備品の品目や状況については台米がすでに共同で検査や処理をしたと述べた。

今回不備が指摘された装備品は、米国が昨年、大統領在庫引き出し権限(PDA)に基づいて供与したもの。報告によれば、台湾が受け取った270万発の弾薬は1983年に製造されたもので、一部が使用期限を過ぎていた他、梱包(こんぽう)が乱れていて管理が困難な状況だった。さらに防弾板3000枚にカビが生えていた他、防弾チョッキ500着に水ぬれやカビがあった。

米国の対台湾窓口機関、米国在台協会(AIT)の安全保障協力担当者は、弾薬の梱包がまるで不用品処分のようだったため、台湾の国防高官に良くない印象を与えたと話しているという。

米国防総省の報道官は13日、中央社の取材にメールで応じ、PDAに基づく今後の台湾への武器供与では今回の経験を生かすと回答。関連プロセスの改善をすでに行ったとし、国防総省の最重要任務は依然として台湾海峡の平和と安全の維持だと説明した。

(呉書緯、鍾佑貞、石秀娟/編集:田中宏樹)

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