(東京中央社)謝長廷(しゃちょうてい)台北駐日経済文化代表処代表(大使に相当)が近く離任することになった。25日にはフェイスブックを更新し、超党派議員連盟の「日華議員懇談会」(日華懇)が主催した感謝の会と立憲民主党の議員らでつくる「日本・台湾議員懇談会」による歓送会があったことに触れ、2016年の就任からこれまでの8年余りを「語り尽くせない思い出があった」と振り返った。
日華懇の感謝の会には自民党の石破茂元幹事長や萩生田光一前政調会長らが、日台議員懇談会には野田佳彦元首相や笠浩史国対委員長代理らが出席した。謝代表によると、参加した日本の議員はいずれも、25日に台湾に上陸した台風3号による被害の有無に関心を寄せたという。
日華懇会長の古屋圭司衆院議員も同日、フェイスブックを更新し、8年間に「多くの課題を解決するためにご尽力された」と謝代表をたたえた。また災害時には謝代表がいち早く義援金などの支援の対応を主導したなどとし「お互いに困ったときに支援し合う仲こそ真の信頼と絆の象徴だ」と語った。
古屋議員は、中国の王毅外相が23日、日本から多くの国会議員が台湾を訪れていることに不満を表明したとの報道について、国会議員は自らの意思で訪台していると強調。「台湾と日本は正式な国交がない」とし「議員外交は極めて重要な役割を果たしている」との認識を示した。