(台北中央社)台風3号の接近に伴い、顧立雄(こりつゆう)国防部長(国防相)や国防部(国防省)の梅家樹(ばいかじゅ)参謀総長らは24日、防災に関する会議を開き、22日から実施している定例軍事演習「漢光40号」について、今後予定していた演習を主に兵棋演習などに変更するとした上で、災害救助部隊の編成や機材の準備を行い、災害救助のために随時待機する方針を示した。
台風3号による台湾への影響は24日から25日にかけて最も大きくなるとみられている。国防部傘下の軍事新聞通信社によれば、顧部長は関係各所に対し、台風の動きや雨量への注視、台風への備え、地方政府との自主的な連絡、適時防災支援を通じた国民の命と財産の安全確保を指示したという。
また梅参謀総長は、2県市以上で死傷者が出たり、災害の恐れがあったりして、当該地の部隊が災害救助に注力する必要があった場合、同地を管轄する作戦区は演習をやめ、災害救助を支援すると説明。また台湾本島や離島で重大な災害が発生し、被害地域が2作戦区以上に及んだ場合、演習を中止または一時中止し、国軍は災害救助支援に当たるとした。