(高雄中央社)南部・高雄市の高雄港で15日、海洋委員会海巡署(海上保安庁に相当)最大級の巡視船「雲林」の就役式が行われた。式典に出席した頼清徳(らいせいとく)総統は、新造船の就役がパトロール範囲の拡大につながるなどとして「引き続き海洋国家としての優位性を発揮していきたい」と述べた。
台湾最大となる4千トン級の巡視船としてすでに就役している「嘉義」、「新竹」に続き3隻目。航続距離1万カイリ(約1万8520キロ)で、射程120メートルの高圧放水銃を3基装備している。今後は台湾本島の台南、高雄、屏東、離島・澎湖周辺の排他的経済水域(EEZ)や公海を管轄する南部地区機動海巡隊に配備される。
政府は「国艦国造」と銘打った巡視船の国産化プロジェクトに426億台湾元(約2070億円)余りの予算を投入しており、2018年から27年にけて新型の巡視船艇を141隻建造する予定。