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WHO総会、いまだ台湾招待せず 外交部「国際社会の支持勝ち取る」

2024/05/14 17:00
WHO総会の会場(資料)
WHO総会の会場(資料)

(台北中央社)スイス・ジュネーブで27日に開幕する世界保健機関(WHO)総会に台湾はいまだ招待されていない。外交部(外務省)は、政府として国際社会における台湾への支持をより多く勝ち取り、WHOのテドロス事務局長に台湾の招待を促す方針を示している。

同部は15日の立法院(国会)外交・国防委員会で、WHO総会参加を目指して世界に向けて行っている取り組みの進捗(しんちょく)状況に関する報告を行う。同部の報告資料によれば、政府は今年、WHO事務局長に対し、台湾の専門能力や貢献、世界的な公衆衛生システムから台湾を排除するリスクを直視し、台湾を総会に招待するよう促すとしている。

台湾は2009年から16年までオブザーバーとしてWHO総会に参加していた。同部は、WHO事務局長は17年以降、中国の圧力に屈して台湾を総会に招待しておらず、台湾を招待するには加盟国の同意が必要だと主張を変えたと指摘。事務局長のこの行為は台湾の2350万の人々を無視しているだけでなく、全人類の健康や福祉を顧みないものだと批判した。その上で台湾は遺憾と不満を抱いており、これまでに何度も事務局長に抗議しているとした。

同部によれば、薛瑞元(せつずいげん)衛生福利部長(保健相)はすでにテドロス氏に対し、専門性や中立の原則にのっとり、WHO憲章で与えられた職権によって慣例通り台湾をオブザーバーの立場でWHO総会や関連の会議に招待するよう促す書簡を送付したという。

(呉昇鴻/編集:田中宏樹)

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