(桃園空港中央社)与野党の立法委員(国会議員)14人は東京で開催されるアジア太平洋国会議員連合(APPU)の総会などに参加するため、10日午前、桃園国際空港から日本に向けて出発した。訪問団を率いる立法院(国会)の江啓臣(こうけいしん)副院長(副議長)は、期間中に日本の各政党や政界の要人も訪問し、外交を進めるとしている。
総会や理事会が11日から13日にかけて行われる。1月13日に改選した立法院にとって、初めての海外派遣となる。
空港で取材に応じた江氏は、今回の主催国が日本であることに触れた上で、与野党が同連合を非常に重視しているため、党派を超えた14人の議員による訪問団を組んだと言及。総会では主に気候変動、特に大規模災害の防災や減災について話し合うとし、台湾は経験や専門性があるため、討論を深く掘り下げられるとの見方を示した。
また日本の政党や要人との面会に関しては、台日間は経済や貿易、文化、経済、安全保障など分野に関わらず深く密接な関係があるとした上で、超党派の議員交流を通じて関係を更に強化できるだろうと期待を寄せた。
APPUは1965年、自由や民主主義、反共産主義を理念に創設された「アジア国会議員連合」が前身。創始メンバーは中華民国(台湾)や日本など5カ国。会議での決議は提言にとどまり、各国政府に対する拘束力は持たない。総会は今回で52回目を迎える。