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総統選/総統選3候補、対中政策など巡り火花 初回の政見発表/台湾

2023/12/20 22:39
初回のテレビ政見発表会に臨む与野党の総統候補。左から民衆党の柯文哲氏、民進党の頼清徳氏、国民党の侯友宜氏(中央選挙委員会提供)
初回のテレビ政見発表会に臨む与野党の総統候補。左から民衆党の柯文哲氏、民進党の頼清徳氏、国民党の侯友宜氏(中央選挙委員会提供)

(台北中央社)来年1月13日に投開票される総統選で、与野党3候補が20日夜、初回の政見発表を北部・新北市内のテレビ局で行い、対中政策などを巡って激しい攻防を繰り広げた。

最大野党・国民党候補の侯友宜(こうゆうぎ)新北市長が、中国が台湾への圧力を強めている現状を念頭に、今回の選挙は「戦争か平和かの選択」だと位置付けた。「民進党政権の下で(台湾は)戦争に近づきつつある」と批判するとともに、衝突の回避や平和の実現に向け、自身が掲げる、抑止(Deterrence)、対話(Dialogue)、緊張緩和(De-escalation)の3D戦略で台湾の防衛力の強化や両岸(台湾と中国)間の善意の増幅を図りたいと訴えた。

野党第2党・民衆党候補の柯文哲(かぶんてつ)前台北市長が、相互協力や相互尊重、相互理解などの原則の下中国とやりとりし、互いに受け入れ可能な案を見いだしていくと持論を展開。また国の安全を守るには、相手の善意ではなく十分な防衛力が頼りになるとして防衛費を国内総生産(GDP)の3%に引き上げる考えを示した。

与党・民進党候補の頼清徳(らいせいとく)副総統が、一つの中国原則を巡って両岸の窓口が1992年に形成したとされる「92年コンセンサス」を受け入れる侯氏と、台北市長時代に「両岸は一つの家族」だと唱えていた柯氏の主張は中国との統一につながる偽りの平和だと批判。蔡英文(さいえいぶん)総統の現行路線を引き継ぐ自身こそが現状を維持し、台湾に真の平和をもたらすことができるとアピールした。

総統選は、副総統候補とペアで選ぶ。テレビ政見発表会は22日(副総統候補)、26日と28日(いずれも総統候補)にも行われる。その後は30日に総統候補の、来月1日には副総統候補のテレビ討論会がそれぞれ予定されている。

(高華謙、呉昇鴻、頼于榛/編集:羅友辰)

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