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アテモヤの内需拡大へ 炭酸飲料など販売 日本企業と開発のアイスは米国市場へ/台湾

2023/12/14 19:08
台湾セブン-イレブンで販売されている国産アテモヤを使った生鮮品や加工品(農糧署提供)
台湾セブン-イレブンで販売されている国産アテモヤを使った生鮮品や加工品(農糧署提供)

(台北中央社)中国が台湾産アテモヤの輸入を制限する中、内需の拡大と海外市場の開拓を目指す農業部(農業省)農糧署は13日、国産アテモヤを使った生鮮品や加工品の新商品を発表した。乳性炭酸飲料やゼリー、ビールテイスト飲料などをコンビニ大手の台湾セブン-イレブン(統一超商)で販売する他、日本の乳業メーカーと共同開発したアイスを米国市場向けに展開する。

セブン-イレブンでは同日までに、家庭向けの3キロ入りと1.5キロ入りの生鮮アテモヤやアテモヤ乳性炭酸飲料、アテモヤ大福、飲むアテモヤライチゼリー、ノンアルコールのアテモヤビールテイスト飲料の販売を台湾全土の6000店舗余りで開始した。来週にはカットしたアテモヤを初めて販売する。来月にはアテモヤのロールケーキの販売も開始する。

米国市場向けに売り出すアテモヤミルクアイスは北海道の乳業メーカーと共同で開発した。3月に東京で開催された食品・飲料展示会「フーデックスジャパン2023」で試験的に販売し、予定していた5000個がわずか3日間で完売したという。農糧署の胡忠一(こちゅういち)署長は、テスト販売は成功したと説明。台日共同ブランドで米国市場に進出し、来夏の販売開始を目指したい考えを示した。

ビールテイスト飲料などの開発に協力した中興大学(台中市)謝昌衛教授は、新商品の完成までには2年半を費やしたと紹介。アテモヤは味が比較的薄いため、有効的に商品化する点が難しかったと明かした。またアテモヤは加熱すると苦味が出るという特性があり、ビールの製造に用いるホップの代わりとして利用したと説明した。

中国は2021年9月から台湾産アテモヤの輸入を停止していたが、今年6月20日、東部・台東県の一部の農園やパッキング工場を対象に輸入を再開すると発表。今月5日には解禁後初めて台東産アテモヤが中国に向けて輸出された。だがそのうちのコンテナ1個が害虫の検出を理由に積み戻しされた。

(楊淑閔/編集:名切千絵)

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