素潜り世界大会、映像配信で中華民国の国旗削除 台湾の団体が抗議

2021/10/01 16:12
AIDAインターナショナルのウェブサイトに掲載された台湾への謝罪文
AIDAインターナショナルのウェブサイトに掲載された台湾への謝罪文

(台北中央社)フリーダイビング団体のアプネア国際振興協会(AIDA)は9月28日、世界選手権のインターネット配信映像から中華民国(台湾)の国旗を突如削除した。中国での配信に対する配慮だったとしていたが、台湾側からの抗議を受けて30日、ウェブサイトで正式に謝罪し、再発防止に取り組む考えを示した。

キプロスで開かれた世界選手権は9月20日から30日まで海洋個人戦が行われ、台湾からは5人が出場していた。AIDAは28日、ユーチューブ上でのライブ配信で同日の出場者一覧を映し出した際、台湾の選手のみ国旗を表示しなかった。

これを受け、AIDAタイワン(台湾フリーダイビング協会)は30日、フェイスブックで声明を発表。台湾選手の国旗の欄が空白にされたことについて、映像の中に中華民国の国旗が表示されていたことで、中国での配信に影響が出ていたのが原因だったと明らかにした。国旗の取り下げに関して台湾への事前通告はなかったという。

AIDAタイワンは「台湾選手の権益が著しく損なわれた」と批判。中華民国の国旗削除を決定したことは軽率であり、中国の検閲を通り抜けるためだとすれば、ほかの方法があったはずだなどとして協会側に抗議した。

これを受け、日本をはじめ、ロシアや米国、クロアチア、オランダ、オーストラリア、韓国、フランス、ドイツ、スロベニアなど少なくとも10カ国のAIDA支部も、自身のチームの国旗削除を求めるなどして台湾への支持を表明した。

AIDAジャパンはフェイスブック上に「台湾だけが不利益を負っている状況を看過できません。私たちは台湾と痛みを共有したいと思います」とのメッセージを投稿し、台湾にエールを送った。

AIDAインターナショナルは30日、公式サイトに「台湾への謝罪」と題した文章を掲載した。世界選手権のライブ配信における国旗の取り下げに謝罪した上で、再発防止のため、今後は別々のストリーミングサービスを設定する方針を明らかにした。

AIDAタイワンは1日、フェイスブックの投稿を更新し、AIDAインターナショナルとの間で共通認識と理解が得られたと説明。AIDAタイワンとAIDAインターナショナルは共に、全てのメンバーが平等の権利と義務を有していることや、AIDAが今後も引き続き公平なフリーダイビング大会の開催に尽力することを改めて確認したとつづった。

(黄巧雯、龍伯安/編集:齊藤啓介)

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