中部・雲林県の製糖工場「北港糖廠」に大型のインスタレーションが登場し、16日には点灯が始まった。砂糖の結晶を主なデザインコンセプトとし、製糖業がもたらした甘くて幸せな繁栄の記憶を象徴しているという。
地元出身のアーティスト、楊士毅さんが手掛けたガラスのオブジェで「光之祥雲」と名付けられている。褐色の四角いガラスを空に浮かぶ雲の形に三つ並べており、昼は砂糖の結晶のような光を放ち、夜は光のショーによって雲が流れるような景色を見せる。
また、雲の末端は反り上がった優美な曲線で、海の女神「媽祖」を祭る北港朝天宮の軒先と呼応している。これは地元の民間信仰に対する安定感と地方の文化が与えるスイーツ感が融合していることを示し、北港を訪れた人々の輝く未来や幸せを祈る気持ちが込められている。
北港糖廠は日本統治時代に建設され、2005年に閉鎖された。同県の張麗善(ちょうれいぜん)県長は、北港糖廠は雲林にとって重要な産業で、歴史の記憶でもあると言及。光之祥雲はアート作品にとどまらず、県が文化資源の修復・活性化を推進する際の重要な成果だと強調した。
点灯は毎日午後6時から同10時までで、15分ごとに光のショーが行われる。