戦前からの建物が多く残る台北市の大稲埕地区で12日、1920年代をテーマにした仮装パレードが開かれた。参加者は東洋風から西洋風まで思い思いの服装に身を包み、街を歩いた。
10月いっぱい行われる大稲埕国際アートフェスティバルの一環。日本統治時代の社会運動家、蒋渭水(しょういすい)が1921年に大稲埕で台湾文化協会を設立し、台湾の文化運動の幕を開けたことに着想を得ているという。
フェスティバルの発起人、周奕成さんはこの日、蒋の姿に扮して参加した。20年代は想像力に満ちた時代だったとした上で、人々にこの時代に“戻る”よう呼びかけたのは、過去を模倣するためではなく、それぞれの世代が自分たちの文化と創造を持つ必要があるからだと語った。
パレードは地区内の5カ所を出発点とし、紳士淑女や露天商、著名人などに扮した参加者たちが歩いて永楽広場に向かった。