交通部(交通省)鉄道局は19日、記者会見を開き、東部の花蓮県や台東県で進めている鉄道の複線化計画について進捗(しんちょく)状況を説明した。台東―知本(いずれも台東県)間では2027年末の開通目標に向けまい進する方針を示した。
複線化計画は、花蓮―知本間162.5キロに残る単線区間112.6キロを複線にし、列車の増発や列車の運用効率向上を通じて、輸送の安定と安全性の強化を図るとともに、南部の高雄―台東・花蓮間の所要時間短縮を目指す。
9日から10日にかけては康楽(台東県)―知本間で、既設線を新設した単線へ切り替える工事が行われた。今後既設線を撤去した上で、増線部となる新線の建設を進めるとしている。12月には台東―康楽間でも同様の線路切り替えを行う予定。
全ての区間で複線化された場合、各駅停車に相当する区間車の所要時間は45分短縮され、新型特急EMU3000型電車で運転する自強号も12分の時間短縮が図られるとしている。