高級茶とされる東方美人の味や香りを競う全国コンテストが行われ、北部・桃園市竜潭区の文新製茶廠が出品した茶葉が最優秀賞の「特等」を獲得した。8日に行われた表彰式で同製茶廠の鍾承泰さんは、600グラム当たり40万台湾元(約190万円)の高値が付けられたことに触れ、苦労して育てた農家への評価だと喜びを語った。
東方美人は北部の新北市から中部の台中市や南投県などで多く栽培される。コンテストは桃園市政府農業局が主催した。同市内から出品された茶葉が特等に輝くのは3回連続。
鍾さんは、気候変動の影響を受け、農民たちは良いお茶を生産するため、栽培方法や製茶の技術を調整し続けていると語った。
農業局の陳冠義局長によると、コンテストでは外観やお茶の色と香りを専門家が判定。特等1点、1等10点、2等18点、3等31点が選ばれたという。
張善政(ちょうぜんせい)桃園市長は、市政府は農場のスマート管理やリアルタイム監視、災害対策などの農業従事者のサポートを積極的に行っているとした他、人出不足や高齢化問題などの解決を図っていると強調した。