台湾港務基隆分公司は18日、日本時代に建設され、北部・基隆市の歴史建築に登録されている「高遠新村」にある建物のテナントの募集を始めた。小売店や飲食店などとして利用できるとしている。
同分公司によると、高遠新村は日本統治時代に基隆港築港の必要性から、高官に提供する宿舎として建設され、築港出張所仙洞町官舎と呼ばれた。戦後は交通部(交通省)基隆港務局長の宿舎として利用され、2006年に歴史建築に登録された。
21年から建物の修繕と再利用に関する工事が進められ、昨年8月に完成した。敷地の広さは約934坪で、建物の床面積は約87坪。同分公司は、近くには球子山灯台や築港に関する記念碑などの観光スポットがあり、歴史建築の活性化と行楽客の憩いの場になることに期待を寄せている。