(台北中央社)交通部(交通省)公路局は24日、交通系ICカード「イージーカード」(悠遊卡)などを使って公共交通機関に乗車した場合に、利用回数に応じて利用額を還元する制度「TPASS 2.0」について、12月から高速バスの対象を拡大すると発表した。台湾西部(走行距離70キロ以上)や東部の高速バスを1カ月に2回乗車すると利用額の15%、4回以上で30%が還元される。
「TPASS 2.0」は今年2月に導入された。イージーカードやiPASS(一卡通)、icash(愛金卡)を使い、1カ月に一部のバスや台湾鉄道、台北・新北メトロ(MRT)を利用すると回数に応じて利用額の還元を受けられる。公路局の統計では、11月12日までに約26万5000人が登録を済ませ、2~9月には総計約3822万台湾元(約1億9000万円)が還元された。
公路局の林福山局長は記者会見で、対象の拡大は高速バスを利用した帰省ニーズに対応するためだと説明。新たな還元制度の名称は「TPASS 2.0+」とした。
新たに対象となる高速バスは91路線。台北と南部・高雄を結ぶ片道運賃803台湾元(約4000円)の和欣客運7513路線の場合、1カ月に2回利用すると241元(約1200円)、4回利用すると964元(約4800円)還元される。
林局長は、連休には優待運賃などと組み合わせて利用でき、高速バスの利用者を5%増やすことができるとの見通しを示した。
また異常利用によるバス会社や利用者への影響を防ぐため、12月からは毎月の還元額の上限を2500元(約1万2500円)に設定することも併せて発表した。