(台北中央社)映画の祭典「ゴールデン・ホース・アワード」(金馬奨)の第62回授賞式が22日、台北市内で開かれた。劇映画作品賞にはチェン・ユーシュン(陳玉勲)監督の台湾映画「大濛」(A Foggy Tale)が選ばれた。「大濛」は最多4冠に輝いた。
「大濛」は当時の国民党政権が市民の思想や言論を弾圧した「白色テロ」が行われた民国40年代(1951~60年)を背景に、庶民の物語を描いた。劇映画作品賞の他、脚本賞、美術賞、メイクアップ・衣装デザイン賞を受賞した。
主演男優賞は台湾のチャン・チェン(張震)が「幸福之路」(Lucky Lu)で、主演女優賞は中国のファン・ビンビン(范冰冰)が「母なる大地」(地母)で受賞した。
同奨は世界各地の華語(中国語)・華人映画を対象にした映画賞。今年は計593作品の応募があった。
授賞式には俳優の西島秀俊もプレゼンターとして出席した。
(名切千絵)