(台北中央社)俳優の西島秀俊が22日、台北市内で開かれた「第62回ゴールデン・ホース・アワード」(金馬奨)授賞式に出席した。レッドカーペットには、47年ぶりに台湾映画に出演した歌手のジュディ・オングと共に登場し、会場を盛り上げた。
西島が金馬奨授賞式に出席するのは初めて。西島は今年の台北金馬映画祭で、その年に最も注目されるべき映画人「焦点映画人」に選ばれ、出演作の特集上映が組まれた他、21日には映画業界向け特別講座「マスタークラス」に登壇した。台湾の俳優グイ・ルンメイ(桂綸鎂)と共演した日台米合作映画「Dear Stranger/ディア・ストレンジャー」は閉幕作として上映された。
西島は当初はゲームデザイナーの小島秀夫と共にレッドカーペットを歩く予定だったが、小島がインフルエンザ感染によって訪台を取りやめたため、急きょ、ジュディと登場することになった。西島は小島から「ごめんね」との連絡が来たことを明かし、「こうやってジュディさんと歩くことができたので、『良かった』と言うと小島さんに申し訳ないですけど。うれしいです」と笑った。
西島とジュディは、西島のハリウッドデビュー作となったドラマ「サニー」で親子役を演じている。ジュディは西島のことを「義理の息子」のように思っていると明かし、金馬奨という場で久々に再会できたことに喜びを示した。
スイーツ好きとして知られる西島は、台湾のスイーツ「豆花」を多くの人に勧められたと話し、「ついさっき食べて、インスタにあげさせてもらいました。おいしかったです」と顔をほころばせた。
授賞式では、ルンメイと共に主演男優賞のプレゼンターを務めた。西島は、2013年に金馬奨でドキュメンタリー作品賞を受賞した台湾映画「天空からの招待状」(看見台湾)の日本語版ナレーションを担当したことをルンメイから紹介されると、「あの作品は本当にすばらしい経験でした」とし、「それ以来、台湾に強い印象を持っています」と語った。
(名切千絵)