南部・屏東県の離島、小琉球では、ウニが異常に繁殖してサンゴ礁が食い荒らされてしまう事態に発展している。県政府は6月から駆除に動き出した。24日には地元住民や県職員らによって約2000個のウニが駆除された。
県海洋・漁業事務管理所によれば、異常繁殖しているのはホンナガウニやクロウニ。いずれも食用にはならない。駆除は高雄市の中山大学に研究計画を委託し、小琉球自然人文生態観光協会と協力して実施している。公開で行い、一般市民の意識向上にもつなげたい考えだという。
中山大学によれば、乱獲による天敵の減少や、生活排水で海水の「栄養塩」が増えてエサが豊富になったことが増殖の原因。駆除したウニは粉砕し、魚やカニのエサにされる。駆除は今後も行われる。