(桃園中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は24日、国家の団結を主軸にした全10回の講演会の第2回を北部・桃園市内で行い、台湾派と中華民国派の団結によって中国共産党に対抗していくことが台湾の現在の主流民意と最大公約数だとし、団結を訴えた。
頼総統は、国共内戦下の1949年に離島・金門島の奪取を狙う中国人民解放軍を国軍が撃退した「古寧頭戦役」や台湾の民主化、新型コロナウイルスへの対応などを例に挙げ、台湾が団結によって成果を上げてきた歴史を紹介。「人々が団結すればするほど、台湾は強くなり、併呑(へいどん)に対抗する際にはますます力を持つ。今はまさに台湾が団結すべき時だ」と述べた。
また、「中華民国」と「台湾」の二つのアイデンティティーは互いに受け入れられるべきだとし、台湾を主体とする国家を認識する「台湾アイデンティティー」と国家を中華民国だと認識する「中華民国アイデンティティー」の交わりこそが台湾の人々の主体だと指摘。二つのアイデンティティーはエスニックグループ間の対立だと曲解されるべきでなく、互いに尊重、理解し、受け入れてこそ、名称を口実とした統一工作の浸透を受けず、団結を壊されることもないと主張した。
「真の中華民国派は中国共産党に反対し、真の台湾派は台湾を守る」との考えを示し、「『反共産党』に『台湾を守る』力が加わり、団結の力が強くなれば、国家の進歩や反併呑を自然と推進することができる」とした。