北部・新北市にある盲導犬の育成施設「恵光導盲犬学校」は1日、同施設で誕生したラブラドール・レトリバーの子犬10匹がパピーウオーカーの家庭に預けられたと発表した。10匹は今後、盲導犬としての訓練を受けることになる。
パピーウオーカーは盲導犬になるために生まれてきた子犬を生後2カ月から約1年間、家族の一員として迎えるボランティアのこと。
10匹は3月1日に生まれた。同施設が育てた雄Rudy(ルディ)と香港の盲導犬育成団体からやってきた雌Donut(ドーナツ)の子で、雄6匹、雌4匹となっている。恵光の職員による人気投票などによって名前が付けられ、Coconut(ココナッツ)という名の雄の他、日本の梅酒メーカー、Choya(チョーヤ)と同名の雌もいるという。
10匹は「社会化」のため、先月30日から1日にかけて北部・新竹、桃園、新北、南部・高雄にある計10カ所の里親の家にそれぞれ送られた。最終的な訓練成果を確かめる最終評価に合格した場合、パートナーとなる盲導犬ユーザーとのマッチングなどが行われる。
恵光によれば、同施設では現在、盲導犬の利用を申し込んでいる希望者は7人いる。