東部・台東県の景勝地、三仙台付近の海岸にUFOのような黄色の物体が突如現れ、インターネット上で話題を呼んでいる。中央気象署(気象庁)は5日、この物体について台風21号の影響で漂着した気象観測用の「漂流型海洋気象ブイロボット」だと明らかにした。
同署の公式フェイスブックによれば、海洋気象ブイロボットは海上の気圧や気温、風向、風速、水温、波の高さ、海流などのデータをリアルタイムで収集できる。台風が接近していると気象観測船が出港できず、雲の影響で衛星による観測も難しくなるため、ロボットからのデータを頼りに台風の予想進路を修正するという。
また同署は台風21号の強風や高波により、海洋気象ブイロボット4台が10月30日から31日にかけて相次いで故障したと伝え、「R.I.P.」(安らかにお眠りください)とつづった。
海岸に打ち上がったロボットの写真を投稿した交通部観光署(観光庁)東部海岸国家風景区管理処の公式フェイスブックページには「後ろを振り返ってみて。宇宙人があなたを見ているぞ」や「宇宙人が台風と一緒に台湾観光に来たのかな」などユニークなコメントが寄せられている。