離島・澎湖県馬公市で29日、衰弱や漁網に絡まるなどの理由で一時保護されていたウミガメ4匹を海に帰す活動が行われた。地域の小学生や幼稚園児、教師など140人が集まり、ウミガメが大海原へと帰っていく様子を見守った。
4匹のうち3匹は無事に海に戻っていったものの、ヒメウミガメ1匹は放流後もしばらくの間、海面を漂っていた。立ち会っていた農業部(農業省)水産試験所の職員が異常だと判断し、再度保護した。
同所の澎湖漁業生物研究センターによれば、同センターの前身機関が澎湖でウミガメの保護機関を開設してから20年以上が経過しており、これまでに300匹以上のウミガメを放流しているという。
(編集:田中宏樹)