南部・台南市の文化施設「隆田cnacha文化資産教育園区」の屋外に熱帯の鳥「レンカク」をかたどった大型オブジェがお目見えしている。だが、一部の来場者からよくニワトリなどに間違えられるため、同施設は「レンカクだよ」という正しい名前の周知活動を進めている。
レンカクはひしの実(菱角)が育つ池によく見られるため、「菱角鳥」とも呼ばれている。長年にわたる市の活力ある農業を感じ取ってもらおうと、同市では19日から来年4月末まで、市の農業や漁業にちなんだ巨大なアート作品を同施設を含む6カ所の文化施設や漁港などの屋外スペースに設置するイベントが実施中。
「隆田cnacha文化資産教育園区」はひしの栽培が盛んな官田区に位置している。農業や生態系に対する人々の関心を呼び起こし、地元の名産品であるひしの実が育む生態システムを改めて知ってもらうことを目的に、ここにはランドアートの作家として名を知られる劉哲安さんがレンカクとテーマとした作品「友善之雉」が設置されている。
かわいい形をしているため、友善之雉と記念撮影をする来場者の姿をよく見かけるが、オブジェのことについて「ニワトリですかガチョウですか」と親に聞く子どももいるとか。