南部・屏東県の廟、東港東隆宮が8日間にわたって行っていた「屏東東港迎王平安祭典」が5日早朝、閉幕した。同県内の複数の廟に伝わる3年に1度の厄除けの祭り。台湾で信仰される神、王爺を乗せるための「王船」に火がつけられ、王爺を見送った。
王船は1千万台湾元(約4600万円)以上をかけ、祭りの約2年前から建造された。祭りの期間中、台風18号の影響で王船が地域を巡る「遶境」の一部が中止を余儀なくされたものの、4日は台風一過の晴天となり、同日朝から5日早朝までは予定されていた内容が全て実施された。
王船は5日未明、廟の関係者により砂浜に運ばれた。廟の関係者や信徒、見物客など1万人以上が見守る中、午前5時過ぎに爆竹の音と共に火がつけられた。午前7時過ぎに帆柱が倒れ、祭りの正式な終了を告げた。