南部の森林を所管する農業部(農業省)林業・自然保育署(林業署)屏東分署が今年、適切な森林管理を行ったとして国際的な森林管理の認証を行う非営利団体「森林管理協議会」(FSC)から「FM認証」を受けたことが分かった。同分署は5年の努力が実を結んだと喜びを示した。1日の報道資料で知らせた。
FSC認証は森の生物多様性や地域社会などの権利を守りながら、適切に生産された製品を消費者に届けるためのマーク。「適切に管理された森」に対して付与される「FM認証」とFM認証を取得した森から生産された木材の加工・流通プロセスに対して与えられる「CoC」の2種類ある。
同分署は国産木材自給率の向上や政府が定めた2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「ネットゼロ」の目標達成などを目指し、自ら認証の取得に乗り出した。所管エリアを段階的に認定を受けさせ、5年かけて全エリア(面積21万7606ヘクタール)が認証を通過した。
同分署によれば、認証を受けている期間中、国産材の年間生産量が6500立方メートルを超え、木材自給率の上昇に貢献した他、1年に吸収する二酸化炭素の量は26万トンに達し、気候変動の緩和に実質的に寄与した。