東部・花蓮で4月ごろ、親を失った状態で発見されたタイワンオオコウモリの赤ちゃんがすくすく育っている。収容先の動物病院は3日、体重はすでに100グラムに増え「クリンとした目と小犬のような顔はまるで翼のついた黒い小犬のようだ」と形容している。
農業部(農業省)林業・自然保育署花蓮分署に先月21日、花蓮の市街地でタイワンオオコウモリの赤ちゃんを拾ったと市民から通報があった。絶滅危惧種の希少な野生動物であるため、同分署は救護活動を展開した。
生後約2週間のオオコウモリの赤ちゃんの救護は初めてであることから、国内や日本の専門家の意見を参考にし、母親に迎えに来てもらえるよう元いた場所に戻してみたものの失敗。検討を重ねた結果、野生動物の保護施設が東部・台東に開設した野生動物病院で保護することになった。
飼育員が毎日、交代で深夜までミルクをあげなければならないが、病院側はコウモリの赤ちゃんが元気に育つことに期待を寄せながら、定期的に近況を報告するとした。