アプリで読む
ダウンロード

廃墟ビルが百貨店に変身 村の活気を取り戻す拠点に/台湾・花蓮

2024/03/16 17:29
台湾原住民(先住民)族アミ族の料理の数々=14日、張祈撮影
台湾原住民(先住民)族アミ族の料理の数々=14日、張祈撮影

へき地教育や地方創生に関心を持つ若者たちによって、古い町並みが残る東部・花蓮県の新城郷に10年間放置の廃墟ビルが百貨店として生まれ変わった。1階には地元の歴史を紹介する空間の他、台湾原住民(先住民)族アミ族のグルメが楽しめる店も併設され、町おこしに一役買っている。

新城郷はかつて砂金を採る場所として栄えた。後に現地につながる幹線道路の路線変更やゴールドラッシュ熱が冷めるにつれ廃れてしまった。そんな新城郷に新風を吹き込もうと、クリエイティブに強い若者たちでつくった会社「練習曲文創」のメンバーたちが地元で約8棟の古い家や廃墟ビルを発見し、その改造に取り組んだ。

百貨店として再利用されたのは町の中心部に位置するものの、10年間放置されたままの台湾電力の古いビル。将来の発展性を見込んで同社を創設した胡文偉さんは一気に同ビルを16年間借りることにし、アート施設として整備。その後、政府からの補助金で大規模なリフォームが進められたことから、アート施設が百貨店に変身を遂げた。

百貨店の名前は「山海」。2階では花蓮各地で作られた環境に優しい商品を販売、3階はレンタルスペースとなっている。「われわれは子どもの教育のみならず、子どもたちが故郷に残って仕事できるよう、町おこしもしたいのだ」と百貨店の支配人は意気込みを語った。

(張祈/編集:荘麗玲)

> 中国語関連記事
「山海百貨」の外観=14日、張祈撮影
「山海百貨」の外観=14日、張祈撮影
私たちはあなたのプライバシーを大切にします。
当ウェブサイトは関連技術を使用し、より良い閲覧体験を提供すると同時に、ユーザーの個人情報を尊重しています。中央社のプライバシーポリシーについてはこちらをご覧ください。このウインドウを閉じると、上記の規範に同意したとみなされます。
172.30.142.80