(台南中央社)南部・台南市の台南市美術館2館で25日、台南国家美術館準備処が主催する初の展示会「フォルモサ時代 台湾近現代美術の知的啓蒙」が開幕した。1950年以前に生まれた台湾の代表的な芸術家の作品、200点以上が展示されている。
展示会は7月6日まで。日本統治時代に活躍した彫刻家・黄土水の代表作「甘露水」や、画家・陳澄波の未公開作品なども展示している。台南市美術館の游文玫董事長(会長)は、水墨画や油絵、彫刻などの展示が含まれているとし、芸術家たちが長い歴史の流れの中でどのように自我を保ち、新しさや変化を追求したのかを示していると説明。台湾の近現代美術に触れることで、深い考察と気付きが得られるだろうと語った。
文化部(文化省)の王時思(おうじし)政務次長は、台湾は激動の歴史の中で絶えず「自分は誰か」「われわれは誰か」「台湾は何か」を問われてきたと指摘。芸術家たちが作品を通じてこの疑問に答え続けてきたことが分かると述べた。