南部・嘉義県の民家に、絶滅が危惧されているセンザンコウが迷い込んだ。犬に襲われるのを心配した住民が一晩保護し、翌日、野生に返した。
センザンコウを保護した許銘委さんが中央社の取材に応じた。23日夜、自宅の庭で友人とお茶を楽しんでいたところ、突然センザンコウが現れたという。体重を量ったところ2キロ超だったといい、1歳前後の「子ども」なのではないかと語った。
同県農業処畜産保育科の石蕙菱科長によれば、センザンコウは保護の対象とされており捕まえることは禁止されている。もし見つけた場合はまず同処に電話し、野生に返す時には証拠として写真に残してほしいとした。今回のケースは許さんの善意による行為であり、罰せられないという。