海洋関係の主務機関、海洋委員会は1日、南部・屏東県墾丁の後壁湖で治療を経て回復したアオウミガメ2匹の放流を行った。2匹は多くの人が見守る中、大海原へと旅立っていった。
1匹は今年7月、東部・台東沖で座礁した状態で見つかり、もう1匹は屏東県小琉球の漁港で網に絡まっているところを発見された。
ウミガメや鯨類などの海の生き物の救護や保全を目的に同委員会海洋保育署が立ち上げた救護ネットワーク「海洋保育類野生動物救援組織網」(MARN)による治療を受けた後、元気に回復した。
同委員会の管碧玲(かんへきれい)主任委員(閣僚)によれば、MARN は2019年の発足後、すでに500件の鯨類やウミガメの座礁問題に対処。今年10月時点で鯨類22頭、ウミガメ251匹の放流に成功していた。