安倍晋三元首相の銅像がある南部・高雄市の廟(びょう)「紅毛港保安堂」を管理する張吉雄主任委員は13日、安倍氏の妻、昭恵さんから感謝の手紙を受け取ったと明らかにした。
昭恵さんは今年7月に台湾安倍晋三友の会の招きを受けて台湾を訪問。同18日には、紅毛堂保安堂を訪れ、夫の銅像に献花した。廟内には第2次世界大戦中にバシー海峡に沈んだ旧日本軍の哨戒艇と乗組員が祀られている。
手紙では、「日本人兵士の英霊を祀って下さる保安堂に夫の銅像を置いて頂いたことで、何か特別深い御縁を頂いたように思います」と伝えた他、安倍氏が台湾に特別な思いを抱き、ビジョンを持って政治家としての職務を遂行してきたことにも言及。今後は安倍氏が思い描いた「日本と台湾の未来に少しでも近づけるよう」自分なりのやり方で力を尽くしていく姿勢を示した。
張さんによれば、手紙は産経新聞の矢板明夫台北支局長経由で渡されたという。