台湾最大のウメの生産地、中部・南投県にウメの関連製品が相次いで登場している。南投県農会(農協)はウメの加工品を開発することでその付加価値を高めようとしている。
開発されたのは、一口サイズでサクサクしたクッキーのような食感の「一口酥」や棒状のミルフィーユなどで、ウメ味のパンや月餅などの試作も行っているという。同農会と弘光科技大学(台中市)が協力して開発した。
同大研究発展処の林聖敦処長は中央社の取材に対し、これまでウメは一次加工によって乾燥梅菓子「話梅」などが作られたと指摘。「ウメの産業的価値を高め、パイナップルケーキと市場を区別しようと、おなかの調子を整える働きをするイソマルトオリゴ糖や南投産ウメを使ったお茶請けを開発した。今後も新商品の開発に取り組む」としている。
南投県は台湾におけるウメの重要な生産地。毎年3~5月に収穫時期を迎える。年間生産量は5280トンで台湾全体の3割近くを占める。