大きくてまるでおもちゃのような写真のそろばん。実は中部・雲林県莿桐郷の高齢者施設で使われている脳トレのための道具だ。珠の部分がニンニクの形をしており、ユニークでいいね。
農村や漁村における人口の高齢化を踏まえ、高齢者の心と体の自立を促進しようと、行政院(内閣)農業委員会は2020年から各地の農会(農協)、漁会(漁協)などに対し高齢者向け施設の設立を指導。今年で実施3周年を迎え、12日、その成果発表会が行われた。
この日、莿桐郷からやってきた高齢者がステージ上に上がり、同委員会の陳吉仲(ちんきちちゅう)主任委員(閣僚)とそろばんを使った計算能力を競い、見事、陳氏を打ち負かしたという。
雲林県は台湾でも農業が盛んな県の1つ。県北東部にある莿桐郷の主な農産物はニンニクやトマト、バナナ、ラッカセイなど。