行政院(内閣)農業委員会農糧署は15日、アズキを利用したオリジナル料理のコンテストに入賞した20作品を発表した。学校給食の献立の参考になるよう、教育部(教育省)や同署などの公式サイトに公開される。
台湾では給食の献立として提供されるアズキ関連のレシピというと、往々にしてアズキスープが連想される。このステレオタイプを打ち破り、食農教育を実践しようと同署は先月、学校の食教育に取り組む民間団体と連携し、関連のレシピコンテストを開催。給食に携わる幼稚園から高校までの関連業者や教師から計76作品の応募があった。
中部・彰化県の小学校からは、旧暦5月5日の端午節(今年は6月22日)に合わせ、ヨモギとアズキを用いた塩味の菜飯を、北部・新北市烏來に多く住む原住民(先住民)族タイヤル族出身の教師らは村の重要な祭りで食べる料理をそれぞれ出品し入選された。
同署の胡忠一(こちゅういち)署長は入選作について、季節感あふれたもので、エスニックグループや国境を越えていると紹介。児童らは食事から異なる文化を学ぶことができると語った。