(東京中央社)台湾映画「我が家の事」(我家的事)に主演する台湾の俳優4人が、大阪アジアン映画祭で薬師真珠賞を同時受賞した。李遠(りえん)文化部長(文化相)は文化部(文化省)駐日台湾文化センターを通じ、受賞者に祝福を送った。
同映画祭は大阪市内で14日に開幕。「台湾:電影ルネッサンス2025」と題した特集企画も組まれ、世界初上映の「我が家の事」や日本初上映の「鬼才の道」(鬼才之道)を含む台湾映画7作品が上映された。23日に授賞式が行われた。
薬師真珠賞は上映された全ての作品の出演者を対象に、同映画祭スポンサーの薬師真珠が最も輝きを放っていると評価した俳優に授与される。「我が家の事」で同賞を受賞したのは、カオ・イーリン(高伊玲)、ラン・ウェイホア(藍葦華)、ツェン・ジンホア(曽敬驊)、ホアン・ペイチー(黄珮琪)の4人。「家族それぞれが抱える複雑な心情を見事なアンサンブルで演じ、新人監督による偉大な傑作の誕生に貢献した」と評価された。
「我が家の事」はパン・カーイン(潘客印)監督の長編初監督作品。台湾の家族の悲喜こもごもを描き、同映画祭での上映では「台湾らしさ」で涙を誘い、多くの観客から好評を得た。
授賞式にはパン監督、ジンホア、イーリンの3人が出席し、賞状と副賞を受け取った。パン監督はフェイスブックを通じ、「作品中で4人家族を演じた4人の俳優が同時に受賞するのは、監督としてこの上なく幸せなこと」とし、同映画祭が4人の俳優の実力を評価したことに感謝した。
「我が家の事」は台湾で今年公開予定。