南部・嘉義県文化観光局は20日、県内の台湾有数の景勝地、阿里山一帯で5月初めにホタルが大発生するとの見通しを明らかにした。山間部で19日から雨が降り始め、ホタルの羽化を促すことができるためとしている。
同県によれば、例年の場合、4月初めに大量のホタルが飛び交う姿が見られたが、今年は水不足の日が続き、ホタルの幼虫が生活していた水中から上陸せず、羽化が遅れている。
嘉義県では毎年4月から6月にかけてホタルを観賞するシーズンを迎える。台湾には約60種余りのホタルが生息しており、その半数超に当たる40種以上が阿里山一帯に集中しているという。
梅山郷、竹崎郷、番路郷、阿里山郷のいずれもホタルの鑑賞スポットとして知られ、代表的なホタルにはタイワンボタル、マドボタル、キブチボタルなどがある。
(蔡智明、姜宜菁/編集:荘麗玲)