約12年前に速度超過抑制のために東部・台東県内の幹線道路脇に設置され、交通安全を見守り続けた警察官の立て看板が31日までに全て撤去された。老朽化と速度違反取締装置(オービス)の普及によって役目を終えたためで、撤去作業を担当した警察官は看板に「退勤おめでとう」と声をかけた。
看板は同県政府警察局大武分局交通組の杜信喻小隊長がモデルとなって作られた。同局によると、すでに制服も変わり、日差しや風雨の影響を受けてしわができたり、色が落ちたりと年月を感じさせるようになっていたという。
撤去前の看板の前を通りかかった尤さんは最後に記念撮影に興じた。よく南廻公路を通るとし「台東の警察官で最も知っている人だ」と語った。
また仕事の都合で台東県内を頻繁に走るという陳さんは「撤去されるのを見て名残惜しい」と話した。