北部・新北市深坑区で27日、日本統治時代に深坑庁舎だった建物の修復工事が起工した。今年末の完成を予定している。
深坑庁は現在の北部・台北市文山区や新北市深坑区、新店区、石碇区、坪林区などを管轄する自治体で、1901~09(明治34~42)年に存在した。
同市城郷発展局都市設計科の李淑鈴科長によると、建物は赤れんが造りで状態は良いものの、屋根が損壊しているという。修復にかかる費用は919万円(約4000万円)だとしている。
同局の黄国峰局長は、建物は深坑庁当時の外観を参考に修復を行い、内部は多機能交流スペースに改造すると説明。完成後は市政府青年局が周辺の学校や地域のリソースを合わせた上で、古い町並みが残る坑老オールドストリートの交流を増やしてさらに多様化させ、継続的に活性化させると語った。