南部・高雄市弥陀区にある電柱に直径約80センチのカササギの巣ができているのが見つかり、台湾電力が高所作業車を出動させて、近くにあるトクサバモクマオウの木の上に「引っ越し」させた。
台電高雄区営業処が17日に発表した報道資料によると、巣は作業員7人が高所作業車3両を使って移動したという。移動時、巣の中に雛はいなかったとしている。
同処の張以諾処長はカササギについて、毎年12月から翌年3月が繁殖期で、特に電柱の上に、針金や銅線を使って巣を作るのが好きだと指摘。だが、これらが電線などに触れると、停電などの事故の原因になると話す。
今年は繁殖期に合わせて巡回の回数を増やし、毎日午前と午後に巣が作られていないか確認。昨年と比べ、鳥などが原因の停電は半数近くまで減ったと成果を強調した。
また電柱に巣を作ったカササギがけがをしたり死んだりするケースが多いことから、カササギが頻繁に出没する地区では電線や機器などにカバーを取り付けて感電事故対策を施していると語った。