南部・高雄市にある寿山動物園のマングース舎にこの頃、串焼きのように並べたボール状の装置が現れた。マングースの採食習性に基づいて考案した“おもちゃ”とのことで、同装置を通して、多様な動物の行動を観察できるという。
同園によれば、マングースは脂肪をためないため、常に採食しなければならない。園内では食べ物の提供は十分だが、その採食行動のマンネリ化を防ごうと、園側が回収したペットボトルに穴を開けて、大好物のミールワームを入れると、その興味を引くことに成功し、これが「串焼き型の給餌器」の誕生につながった。
ボールを回し、穴から餌が落ちるまで食事ができないことから、採食時間を伸ばし、遊びながら野生に近い行動を引き出すことができると同園は説明している。
また、飼育員は「マングースはおもちゃで遊ぶ際、給餌器の仕組みの“研究”や餌の見張りなど、それぞれの役割を分業して担当しているから、観察に値する」として来訪を呼びかけている。