「自分で育てた野菜を自ら調理し、レストランのように飾られた教室で優雅な音楽を聞きながら食べることで食事のマナーを身につける」ーーこれは南部・高雄市にある南安小学校における食育の進め方だ。
教師が授業で紹介した「やさいだいすきだワニ」という物語絵本に触発され、「自分も野菜の世話をしてみたい」と児童たちが一念発起したのがきっかけ。
今年10月、生徒たちはチンゲンサイの種まきをした。1カ月余りにわたった水や肥料やりなどを経て先月30日、ついに採れたてのチンゲンサイを使ったチャーハンやジェノベーゼパスタなどを作ることができた。きれいに盛り付けてからレストランにいるような気分で味わい、服装やテーブルセッティング、食器の使い方などにもこだわったという。
「野菜の栽培過程はとても大変だった。でも、苗が少しずつ大きくなるのを見ていると、充実感を味わえた。」「正式な服装でナイフやフォークを使って食事するのが面白い。スピードが遅くなり動きも優雅になったと感じた」と生徒たちは振り返った。
同校の李安世校長は、テーブルマナーの体験を通じて、その場にふさわしい服装や美を感じられる環境で地元の食材を使った美食を楽しむことがもたらす美しい経験をさせることができればとしている。