台湾鉄路管理局(台鉄)の都市間特急車両EMU3000型電車で特別仕様車の第1編成が6日、東部・花蓮港に到着した。7日には陸揚げ作業が完了。各種試験が行われた後、来年の春節(2023年1月22日)から営業運転に投入される見通し。
輸送力の増強を図り、台鉄は2019年に日立グループに都市間特急車両600両(1編成12両で50編成)を発注した。第1陣となる12両が昨年7月末、台湾に到着し同年12月に営業運転が始まった。50編成のうち4編成は観光列車用「特仕車」だという。
台鉄はEMU3000の車体上部にデザインされたサイドストリップの配色について、赤、青、緑、黄の4色あり、特別仕様車の場合は4色混合になると説明。日本人デザイナーの目から見た台湾の情熱(赤)と知性(青)、静けさ(緑)、豊穣(黄)をそれぞれ示しているとした。
ビジネス車両(6号車)用座席の色や内装が施された特別仕様車。バーカウンターも備えており、普通のモデルとは一味違う魅力を体験できるとか。主に東部・台東-花蓮間で運行され、団体専用列車としても利用可能。