スカイランタンの打ち上げで有名な北部・新北市平溪。地域の美しい景観の形成を図り、道路擁壁に現地の文化や歴史を伝える美化作業が施され、洗練された道路景観を作り出している。
場所は平溪の重要な連絡橋、菁桐と白石を結ぶ平菁橋付近で、全長80メートルに及ぶ。擁壁の壁面にはモザイクタイル計150万枚が貼り付けられており、かつて炭坑で石炭を採掘する様子や掘られた石炭を“独眼(一つ目)小僧”と呼ばれたトロッコ列車で運び、ゴトゴトとゆっくり走る様子などを表現した。
完成までに3カ月余りかかったこのウォールアート。7日に公開されると、多くの観光客が足を止め、写真撮影を楽しんだ。
同市によれば、平溪は台湾北部における重要な炭鉱町だった。最盛期には21の炭鉱があり、年間生産量は多い時に40万トンに達するという。